青春ド真中!
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■1話

01.優しさ
02.青春ドラマを否定した
03.踊る大捜査線
04.オープニング
05.3人の先生と下宿
06.修学院高校
07.校長と教頭
08.バクダンの過去
09.精密に設計されたシナリオ
10.これぞ学園ドラマの傑作



ボーヤ(たよりない)

バクダン(非常識)

へー(だらしない)

1.優しさ

 青春ド真中が、学園ドラマかどうか、非常に怪しいものです。これは『俺たちの旅』が、大学生の物語であるのに学園ドラマでないのと、相通じます。

 少なくとも主人公は、生徒ではありません。そして教育問題を取り扱ったドラマでもない。

 もちろん、教育問題に対して、深く突っ込んではありますが、それがメインというわけではありません。どちらかというと、4人の教師の青春物語なんですね。『俺たちの旅・教師編』といった方がいいのです。

 それが証拠にオープニングシーンに3人の教師の紹介をニックネームつきできちんとやっており、キャラクターも明確に書き分けています。

 そして、この3人は、『俺たちの旅』と同じく、一緒に下宿生活をおこなうのです。キャラクターといい、シチエーションといい、何から何まで『俺たちの旅』に似ているのです。そして、『飛び出せ青春』や『われら青春』とは、何から何まで違っています。

 これは、高校名からして、『飛び出せ青春』や『われら青春』に使われてきた『太陽学園』ではなく、『俺たちの旅』で使われていた『修学院大学』ならぬ『修学院高校』になっていますから、プロデューサーも、脚本家も、『俺たちの旅』のようなドラマを意識していたことは間違いないのです。

 しかし、第1話を見る限り、できあだったドラマは、『俺たちの旅』とは全く別なものになってしまっていました。『俺たちの旅』と似たような設定にして、『俺たちの旅』のカースケのような先生を修学院高校に登場させたにもかかわらず、『俺たちの旅』の再現にはならなかった。全く別なドラマになってしまった。

 『俺たちの旅』のカースケに修学院高校教師という役割を与えると、『俺たちの旅』にはならなかった。別の化学反応がおきてしまった。では、どんな化学反応がおきてしまったのでしょうか?

 『俺たちの旅』とは、何であったか?

 優しさゆえに、人を傷つける。
 傷つけるがゆえに悩むという優しさがそこにある。
 優しさと優しさがぶつかって友の心を苦しめる。
 
 そういうドラマが『俺たちの旅』でした。しかし、青春ド真中の1話には、そこが欠落しているのです。だから同じような設定でありながら『俺たちの旅』にはならなかった。

 青春ド真中の中原俊介(バクダン)は、『俺たちの旅』のカースケがもっていたような優しさを、1話では発揮できていません。11話から最終回あたりで、だんだんとカースケがもっていた優しさを発揮するようになるのですが、その優しさも、人を傷つけるほどの優しさにまで変化していません。