青春ド真中!
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■1話

01.優しさ
02.青春ドラマを否定した
03.踊る大捜査線
04.オープニング
05.3人の先生と下宿
06.修学院高校
07.校長と教頭
08.バクダンの過去
09.精密に設計されたシナリオ
10.これぞ学園ドラマの傑作

3.青春ド真中と踊る大捜査線

 『踊る大捜査線』という刑事ドラマがありましたが、もし、太陽にほえろをプロデュースしていたら岡田晋吉氏が、あのドラマを見ていたら苦笑していたにちがいありません。というのも、踊る大捜査線は、太陽にほえろを、かなり痛烈にパロっているからです。

 太陽にほえろに出てくる刑事は、私心が薄く、なにかあるとよく走ります。そして何事にも全力でぶつかっていきます。

 刑事が青春しているわけですが、踊る大捜査線では、その部分を全部ちゃかして、刑事を官僚社会・階級社会・サラリーマンとしてとらえてえがいているわけです。しかし、この手法は1回こっきりしか使えません。

 パロディーは、1回きりしか使えません。

 長年にわたって積み上げてきた刑事ドラマのイメージをひっくり返して笑いをとる手法は、1回だけしか使えないんです。

 これは青春ド真中でも、同じです。長年にわたって積み上げてきた青春学園ドラマのイメージをひっくり返して笑いをとる手法は、1回だけしか使えないんです。

 現に青春ド真中は、1回こっきりで終わってしまっています。青春ド真中の後番組となった『ゆうひが丘の総理大臣』は、青春ド真中のスタッフ・キャストをそのまま流用し、シナリオも、ストーリーも似たようなものを用意したにもかかわらず、『ゆうひが丘の総理大臣』と『青春ド真中』は、似て非なる作品となってしまいました。

 『青春ド真中』が、それまでの青春学園ドラマのパロディーであったのに、『ゆうひが丘の総理大臣』は、むしろ先祖返りのように、昔の青春学園ドラマの流れにそってしまっています。教師が生徒を導くドラマになってしまったのです。しかし、『青春ド真中』は、そういう作品ではありませんでした。

 まず、主人公からして、教師ではなかった。失業中のアルバイト教師の物語だった。
 つまり、教育現場を知らない。
 教師としては常識はずれな言動と行動をする。
 そして、学校とぶつかり、アルバイトとしての教師を辞めようとする。
 そいう物語でした。

 しかも、この主人公には、教育への情熱がまるでない。それまでの学園ドラマの先生にあった教育者としての情熱に全く欠けているのです。

 そのかわりに『学校は面白いところ』という妙な信念を持っていました。では、ストーリーの解説をしつつ、『青春ド真中』について語ってみましょう。