青春ド真中!
ドラマ 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話
ロケ地 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話
■2話

01.勉強という命題から逃げない
02.有沢健太と松本元を配置した
03.裸の女とエッチ度テスト
04.有沢の正体に迫る
05.松本の怒り
06.あれる松本・もとに戻る有沢
07.家庭環境をみせないつくり
08.そしてバクダンは
09.そして有沢は
10.そして平先生たちは


1.勉強という命題から逃げない凄み

 『青春ド真中』の凄みは、勉強という命題から逃げないところにあるような気がします。しかも、2話ではやくも、勉強を題材にしたテーマを放送し、3話でも、4話でも勉強を題材にしたテーマのドラマを放送しています。

 そして、ここが大切なところなんですが、『青春ド真中』では、ただ、勉強が出来るようになるというだけでは、話にならないわけで「学校は楽しいところではないのか?」という全編を通じて流れている大テーマに忠実に『勉強』という題材を扱わなければならないわけです。『青春ド真中』には、そういう枷(かせ・制約のこと)がはめられています。

 だから勉強は、楽しくなければいけないわけで、そういう勉強の方法を生徒たちと試行錯誤しながらバクダン(中村雅俊)が発見していくのが、『青春ド真中』の基本姿勢なわけですが、実は、この2話では、その点においてバクダンは、みごとに失敗しています。つまりバクダンは、スーパーマンのように正しい人間ではなく、試行錯誤で成長していく存在なんですね。

 そしてバクダンは、最初から、ある種の教育思想をもっちていたわけではなく、ドラマの中で試行錯誤しながら
『楽しくなければいけない勉強』
というものを発見していくわけです。それも、劣等生に対する回答と、優等生に対する回答の2つの回答を用意しています。このへんは、みごとなところですが、2話では、あえてバクダンに失敗させています。

 しかし、2話には楽しく勉強するためのヒントというか、伏線が隠されており、それが3話に微妙に繋がっていき、4話への展開へ引っ張っていっているのですが、1話から4話まで、続けて見てみると、本当にうまくシナリオが設計されているのに感心します。

 また、2話でのバクダンは、『勉強を教える』ことについて完璧に失敗するわけですが、失敗することによって、少しづつ活路を発見していきます。そこが、このドラマの面白いところです。しかし、この回以外でも、バクダンは、よく失敗します。5話や、6話でも、バクダンは失敗しているし、ハッピーエンドでない回も多かったですね。

 それから2話は、いろいろなストーリーが凝縮していて、場面展開も急なんですね。『ゆうひが丘の総理大臣』なら、2つ分のストーリーになるところを1つに凝縮している感じです。だから2話に関して言えば、勉強が重要なテーマなのか、友情が主なテーマなのか、よく分からないところがあります。

 もちろん、友情がテーマであることには違いないのですが、失った友情を回復させるために、勉強という難しい命題に、作家が真っ向から取り組んだところがすごいわけですね。できない生徒を、きわどい反則ワザを使ってできるようにするところに、今だったら絶対に放映不可能なことをやる凄みを感じます。

 この2話をみると、あと20年たった時に、はたして再放送できるのかな?という心配がおきますが、逆に萌子先生(あべ静江)の設定を、あのようにせざるをえなかった理由も、よくわかりました。それでは、ストーリーの解説にいってみましょう。