青春ド真中!
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■2話

01.勉強という命題から逃げない
02.有沢健太と松本元を配置した
03.裸の女とエッチ度テスト
04.有沢の正体に迫る
05.松本の怒り
06.あれる松本・もとに戻る有沢
07.家庭環境をみせないつくり
08.そしてバクダンは
09.そして有沢は
10.そして平先生たちは



2.有沢健太と松本元を配置した凄み

 DVDを購入し、25年ぶりに『青春ド真中』を見た私が、思わず『うまい!』と叫んだところがありました。落ちこぼれグループの有沢健太(井上純一)という人物が、実は、隠れ優等生だったところです。私は、あえて優等生を、落ちこぼれグループに入れた凄みに、とても感心しました。これによって、このドラマが、単なる『落ちこぼれVS優等生』という、ワンパターンの青春学園ドラマではなくなったからです。

 有沢健太(井上純一)は、わざと馬鹿なふりをして、テストでデタラメを書いて0点をとり、松本元(草川祐馬)たちのグループに近づいて友達関係を築いたわけですが、有沢健太(井上純一)と松本元(草川祐馬)は、家庭環境が悪いという点で共通しているためか、非常に気が合うために本当に仲良くなります。

 しかし、その馬鹿なふりも2話によって、早々にばれてしまって、結果として有沢健太(井上純一)は、もとの優等生にもどることになりますが、それによって、松本元(草川祐馬)たちのグループに、一人だけ優等生が混じるという非常にバラエティーのあるグループができました。そして、これによって、『青春ド真中』は、落ちこぼれVS優等生といった単純な図式が消えて、もっと複雑な構図ができあがるのですね。

 むしろ落ちこぼれVS優等生より、『家庭環境が豊かVS家庭環境が悪い』の方に重点があったりします。そのうえ同じ優等生でも、努力なしに勉強ができるタイプと、努力してもなかなか成績が上がらないタイプと、2つのタイプを出していますし、世間知らずのお坊ちゃん優等生と、決して家庭環境が良いとは言えない優等生もでています。また、進学組で勉強ばかりする優等生と落ちこぼれグループに混じっている優等生という色分けもなされています。

 そして、これらの様々な優等生の類型が、この『青春ド真中』を非常に深みのあるものにしており、優等生VS落ちこぼれといった階級闘争的なワンパターンドラマに陥らないようになっていますね。このへんが『青春ド真中』の凄みであり、優等生の一人一人全員にスポットをあてたところが、さすがというか、『うまい!』と、うなされるところなんですよね。

 こう考えると、『青春ド真中』は、青春学園ドラマには珍しく優等生に優しいドラマだったと思えてくるのですが、このへんはドラマの根底に「学校は楽しいところではないのか?」というところからきていると思います。このテーマに踏み込む場合、単なる『落ちこぼれVS優等生』という、単純な構成では、どうしても無理が出てくる気がしますから、このような構成になった気がします。