青春ド真中!
ドラマ 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話
ロケ地 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話
■2話

01.勉強という命題から逃げない
02.有沢健太と松本元を配置した
03.裸の女とエッチ度テスト
04.有沢の正体に迫る
05.松本の怒り
06.あれる松本・もとに戻る有沢
07.家庭環境をみせないつくり
08.そしてバクダンは
09.そして有沢は
10.そして平先生たちは



4.有沢の正体に迫る

 有沢健太(井上純一)は、姉であるメソ(藤真利子)と2人暮らしです。両親は離婚で憎しみっているために、それに嫌気がさして、父にも母にもつかないで自立しているわけですが、この有沢健太(井上純一)は、もともと成績が良く優秀な生徒だったんですね。ところが、高校に入る頃に両親が離婚になり、嫌気がさして、勉強をしなくなったと姉のメソ(藤真利子)は言います。

 しかし、この姉の見方は、ちょっと違っているのですね。自棄になって勉強をしないでいるわけではないんです。松本元(草川祐馬)と付き合うために、わざと間違えた答案を書いているんです。それは、小森先生(神田正輝)も、「デタラメ書いている」と指摘している通りです。

 ドラマでは書き込まれてないですが、落ちこぼれグループの番長格である松本元(草川祐馬)と有沢健太(井上純一)には、家庭環境が良くないという共通点があります。二人が自然と仲良くなる素地は充分にあるわけです。それに有沢健太(井上純一)も、ドラマの中で、松本元(草川祐馬)にパチンコの台の見分け方や、喧嘩の仕方を教えてもらったと告白していますから、家庭の問題で絶望している時に、松本元(草川祐馬)が有沢健太(井上純一)の支えになったことは充分に考えられます。そして、有沢健太(井上純一)は、松本元(草川祐馬)を本当に大切にしたい友人の一人だったと思います。

 さて、ここで有沢の正体に迫る前に、どうして落ちこぼれるのか、どうして優等生になれるのか考えてみる必要があります。まず修学院高校。小森先生(神田正輝)の授業内容と問題の難易度をみてもわかるように修学院高校は、まちがいなく進学校です。

 となると落ちこぼれといっても修学院高校の落ちこぼれは、決して勉強が分からないというレベルではないわけです。あそこに出てくる生徒たちは、中学生の頃にそこそこの成績をとっていた可能性が高いんです。

 ところが、ここに進学校のもつ、恐るべき罠が待ちかまえているのですね。進学校は、予習復習をしないと授業に追いつけないシステムになっています。いくら中学生の時に成績が良くても、予習復習をしないと確実に落ちこぼれる。そうなると問題は、中学生の時に、予習復習を欠かさなかったために成績が良かったのか、ただ単にIQが高くて成績が良かったのかで、進学校に進んだときに大いに運命が別れてしまうことです。

 中学生の頃に早熟するのは、本当に危険です。中学校の授業は、授業だけで、高いIQにたよるだけで、ある程度の成績が楽してとれるからです。ところが、そういう癖を中学校の時につけてしまうと、進学校ではアッという間に落ちこぼれてしまう。

 修学院高校の落ちこぼれの生徒には、そういう生徒も多かったと思いますが、じゃあ有沢健太(井上純一)の場合は、どうなるのかと言いますと、どうも、そういう生徒ではなさそうです。有沢健太は、中学校の頃に早熟したのではなく、高校になってIQをのばしたという感じがします。

 姉のメソ(藤真利子)の発言をみてもわかるように、バクダンに告白した有沢健太の発言をみてもわかるように、有沢健太は、中学生の頃までは、きちんと予習復習するといった勉強をしていた形跡があります。しかし、有沢健太のIQが熟したのは高校に入って松本元(草川祐馬)たちと付き合うようになってからなんですね。でないと、有沢健太(井上純一)が、松本元(草川祐馬)に勉強のしかたを教えることは不可能です。

 こういう有沢健太(井上純一)のようなタイプは、数は少ないですが、いることはいますね。どちらかと言うと嫌々ながら勉強するタイプではなく、勉強そのものに興味をもって授業を聞くタイプですね。超有名進学校の生徒さんには、そういうタイプがいます。そして(それが良いか悪いかは別にして)手がかかりません。