青春ド真中!
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■3話

01.お笑い満載オープニング
02.小森先生(神田正輝)とは?
03.なぐられた島田そして宮本
04.教頭の一合升理論
05.バクダンの一合升理論
06.特別教室を断る小森先生
07.島田とバクダン
08.小森先生の悩み
09.恐ろしき萌子先生
10.総評(4話への前置き)


2.小森先生(神田正輝)とは?

 「学校は楽しいところ」

という信念にもとづいて大暴れしたバクダン(中村雅俊)。それに引きづりこまれるようにして、「学校は楽しいところ」にするように協力していった平先生(秋野太作)に萌子先生(あべ静江)。そして松本元(草川祐馬)たち落ちこぼれグループの面々でしたが、一人だけカヤの外にいた人がいました。真面目一辺倒の小森先生(神田正輝)です。

 小森先生(神田正輝)こそは、バクダンと180度対立する思想的存在なのです。小森先生(神田正輝)は、生徒たちの悪戯に激怒するし、ふざけた行為は大嫌い。せっかくバクダンが学校を面白くしようとしているにもかかわらず、それを徹底的に邪魔するのが小森先生なんですね。

 しかし、ですね、ここが面白いところなんですが、小森先生が、どんなに真面目一辺倒に生徒と接し、「学校は楽しいところ」にしようとしているバクダンの邪魔をしても、小森先生のキャラそのものが面白いので、結果としてバクダンに手を貸しているわけなんです。

 これは、平先生(秋野太作)にしても、萌子先生(あべ静江)にしても同じ事が言えます。平先生(秋野太作)は、教頭の米つきバッタなんですから、どちらかと言うと、思想的にはバクダンとは対立する存在なわけです。しかし、平先生のキャラそのものが面白いので、結果としてバクダンに手を貸していることになります。

 萌子先生(あべ静江)にしたって同じです。教育問題を個人の問題しせずに、社会の問題・世の中の問題ととらえている萌子先生の考えは、あきらかにバクダンの考えとは正反対です。萌子先生の理論からすれば、「学校は楽しいところ」でないのは、社会全体が悪いのであり、個人の力ではどうしようもないと言うことになります。しかし、そうのたまっている萌子先生のキャラそのものが面白いために萌子先生そのものが学校を面白くしています。

 これは逆説です。

 小森先生も、平先生も、萌子先生も、3人とも全部、バクダンとは考えが違うくせに、バクダンの「学校は楽しいところ」という主義に手を貸している。その中でも一番、バクダンに手を貸しているのが、何をかくそう小森先生です。
 というのも、バクダンが赴任する前までの修学院高校の中で一番、学校を面白くしていたのが、小森先生であったからです。真面目で、ふざけたことが大嫌いな小森先生が、どういうわけか学校を一番面白くする存在であったわけですね。

 そして、ここが肝心なところですが、小森先生も、平先生も、萌子先生も、3人とも、キャラがぎりぎりのラインなんです。これ以上、面白いキャラだと、バクダンが来なくとも修学院高校は、充分に面白いので、バクダンの問いかける「学校は楽しいところではないのか?」という訴えは必要なくなるのです。

 ですから、『ゆうひが丘の総理大臣』には、「学校は楽しいところではないのか?」という問いかけはありませんね。そもそも個性多い先生たちがたくさんいるゆうひが丘学園は、面白いからです。修学院高校は、そうではなかった。常識的な平凡な進学校だった。バクダンは、総理と違ってスーツを着て授業をしているし、小森先生も、平先生も、萌子先生も、3人とも、漫画チックとはいえ、ゆうひが丘学園ほどではありません。ぎりぎりのラインを守っています。